ここでは、CT検査と超音波検査について、詳しく解説します。
CT検査とは
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、X線を利用して体内を輪切り画像として撮影し、詳細な情報を得られる検査です。ドーナツ型の装置の中でX線を360度から照射し、コンピュータ処理によって臓器や骨、血管の状態を鮮明に可視化します。
造影剤を使用することで、病変や血管の状態をより明確に描出することが可能です。検査時間は数分~15分程度です。

CT検査が有用な疾患と症状
- 脳出血・脳梗塞:突然の頭痛、麻痺、意識障害など
- 肺炎・肺がん:咳、発熱、痰、体重減少など
- 虫垂炎・腸閉塞・憩室炎:腹痛、嘔吐、便秘など
- 胆石症・胆嚢炎・膵炎:右上腹部痛、黄疸、発熱など
- 腎結石・尿路結石:腰痛、血尿、排尿困難など
CT検査の流れ
更衣と準備
- 必要に応じて検査着に着替え、金属類を外していただきます。

1
検査実施
- CT台に横たわり、X線照射によるスキャンを実施。

2
検査後
- 撮影後に診察室で結果をご説明します。緊急性のない定期検査の場合、放射線科専門医の読影後に説明を行うこともあります。

3
CT検査の費用(保険自己負担の目安)
大腸カメラは、公的保険適用となる検査です。以下の金額は、おおよその目安となります。
3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
---|---|---|
約4,950円 | 約3,300円 | 約1,650円 |
CT検査に関するよくあるご質問
- Q1:CT検査が受けられないケースは?
- 妊娠中または妊娠の可能性のある方は、原則として検査を行いません。
- Q2:CTとMRIの違いは?
- CTはX線を使い、骨や肺、胸腹部の評価に適しており、MRIは磁場を使って脳や関節、脊椎などの評価に適しています。
- Q3:検査前の注意点は?
- 特にありませんが、数秒間の息止めが必要になることがあります。
- Q4:検査結果はいつわかる?
- 通常は数日以内に医師からご説明します。緊急時は当日に結果をお伝えすることも可能です。
- Q5:どのような服装で行けばよいですか?
- 金属のない脱ぎ着しやすい服装でお越しください。
- Q6:健康診断の異常をCTで詳しく調べられますか?
- はい、健診結果をご持参いただければ、必要に応じてCT検査を実施します。
超音波検査とは
超音波検査(エコー)は、高周波音波を体内に当て、その反射を画像化する非侵襲的な検査です。放射線を使用せず、妊婦や小児にも安全に行えるのが特徴です。
心臓や腹部臓器、血管などの軟部組織の観察に適しており、臓器の状態をリアルタイムで確認できます

超音波検査が有用な疾患と症状
- 脂肪肝・肝腫瘍・肝嚢胞:肝機能異常、健康診断異常
- 胆石症・胆嚢炎・胆嚢ポリープ:右上腹部痛、吐き気、発熱など
- 膵炎・膵嚢胞・膵腫瘍:上腹部痛、背部痛、体重減少など
- 腎結石・腎嚢胞・水腎症:腰痛、血尿、排尿異常など
- 前立腺肥大・前立腺がん:頻尿、排尿困難、残尿感など
超音波検査の流れ
※超音波検査は原則予約制ですが、症状の内容によっては当日実施にも対応しています。
更衣と準備
- 腹部エコーでは原則空腹での検査となります。心エコーや頸動脈エコーでは食事制限はありません。

1
検査実施
- ベッド上で検査部位にゼリーを塗布し、プローブで画像を取得します。/dd>

2
検査終了
- ゼリーを拭き取り、着替えて終了。検査時間は通常10~30分程度です。

3
超音波検査の費用(保険自己負担の目安)
大腸カメラは、公的保険適用となる検査です。以下の金額は、おおよその目安となります。
検査内容 | 3割負担 | 2割負担 | 1割負担 |
---|---|---|---|
腹部エコー | 約1,590円 | 約1,060円 | 約530円 |
心エコー | 約2,640円 | 約1,760円 | 約880円 |
頸動脈エコー | 約1,500円 | 約1,000円 | 約500円 |
超音波検査に関するよくあるご質問
- Q1:検査前に食事制限はありますか?
- 腹部エコーでは、検査4時間前からの絶食が必要です。
- Q2:検査に痛みはありますか?
- 痛みはなく、体に優しい検査です。
- Q3:どんな服装で行けばよいですか?
- お腹を出しやすい、ゆったりとした服装でお越しください。
- Q4:どのような病気が見つかりますか?
- 脂肪肝、胆石、腎結石、膵炎などの診断に有効です。
- Q5:健康診断で異常を指摘されたが、超音波で詳しく見られますか?
- はい、健診結果をご持参いただければ、必要に応じて検査を行います。
院内にCT・エコーがあるメリット
当院ではCT検査と超音波検査を院内で完結できる体制を整えており、複数の検査を同日中に迅速に実施し、診断から治療方針の決定までスムーズに進めることが可能です。
たとえば、腹痛の患者さんに対して、まず腹部エコーで胆のうや膵臓を確認し、必要に応じてCTで精密評価を行うことで、的確な診断につなげています。
検査のために他院へ移動する必要がないため、高齢の方や体調が優れない方にも安心です。
また、CTは肺炎・脳出血・腫瘍などの診断に、超音波は心臓・腹部・血管などのリアルタイム評価に優れており、2つの検査を併用することで幅広い疾患に対応可能です。